2015/11/19

「噛む」大切さ

体にいいもの、害のないものを選んで「よいモノ」をできるだけ食べることも大切ですが、「噛む」ということも同じくらい重要です。

現在の食生活では、あらゆる食物が精製されています。それによって、さまざまな微量栄養素(ビタミンやミネラル類) を失っています。

それが現在の慢性病の増加、低年齢化の大きな要因になっているわけですが、精製された食物の影響はそれだけではありません。たとえば、玄米を食べたことがある方ならわかると思いますが、玄米は白米ほどやわらかくはありません。あるいは、全粒粉(小麦を丸ごと粉にしたもの) のパンも市販の真白いパンほどやわらかくはありません

。また、頭から尻尾まで食べられる丸干しなどに比べると、切り身の魚はやわらかいものがほとんどです。現代の若い16歳から19歳の人たちが「よくつくる料理」を見ても、カレーライス、サラダ、シチュー、卵焼き、スパゲッティなど、ほとんどが咀嚼する必要のない食べ物です。

以前、メニューと噛む回数の調査がありました。これを見ると、時代が進むにつれて、咀嚼回数と食事時間がかなり短くなっていることがわかります。

食物をゆっくりかむ時間もない日本人これも考えようによっては、自らが求めた結果なのかもしれませんが、少しひどすぎると思うのです。
そして、このことはけっしておおげさではなく、私たちの心身に大きな影響を与えています。ある実験では、固形食( よくかんで食べるエサ) を与えられているネズミと、粉末食(あまりかまなくても食べられるエサ) を与えられているネズミの学習能力を調べた実験です。
実験には迷路が使われました。ネズミをスタート地点からゴールへ向かって歩かせ、ゴールに入ればエサを与えるというものです。ただし、迷路の途中にはエラー領域がいくつかあり、そこに迷いこむと減点になります。その結果が、明らかに固形食を食べているグループの成績がいいのです。

つまり、同じ成分のエサであっても、その食物をよく咀嚼するかどうかが、学習能力にも影響を与えているのです。しかし、これはネズミだけの話ではありません。

「植物人間として8年間眠りつづけたあと死んだ人の話です。解剖の結果、脳の重さは正常の人の半分しかなかったというのです。正常人の脳は約1400グラムですが、半分といえば700グラム。

これは生後1年目の赤ちゃんの脳より軽いのです。岐むこともなく、脳を動かすこともなく過ぎ去った8年間に、脳細胞はそれほどまでにやせ細ったということです。

もちろん、脳が軽くなったのは、かまなかったことだけが原因ではないと思いますが、咀嚼が脳に対して、かなり大きな影響をもっていることは間違いのないことだと思われます。

実際、歯の矯正治療によって咀嚼できるようになり、集中力が増し、学校の成績がよくなったという詰も少なくありません。中には、歯の治療によって特殊学級から普通学級に変わった子どもの詰もあります。また、プロ野球選手などでも、歯の矯正をすることで、見違えるほど成績が向上した人の話はよく耳にします。
咀嚼がいかに大事かがわかっていただけたと思います。

また、口呼吸になるのは咀嚼回数が少ないからでそれが酸素不足になっているという話もあるほどなので怖いなぁと思います。

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