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2014/05/08

緑茶がうつに効く(週に4回飲む)

「茶は養生の仙薬、延命の妙薬」。中国から日本に緑茶を伝えたえいさいとされる栄西は、このように緑茶の効能を説きました。

緑茶の健康を増進する効果は、それほど古くから知られていたのです。その後、確立された茶の湯がここまで普及したのは、この健康増進効果とともに、緑茶の精神を安定させる作用が、深くかかわっていると思われます。近年、緑茶とうつの関係が研究され、「緑茶をよく飲む人にうつ症状が少ない」ということが、報告されています。

それを踏まえて、うつ病と緑茶の関係を検証しました。まず、緑茶を飲む頻度とうつ病の関係は、どうでしょうか。精神科でうつ病と診断され、治療を受けている患者9名と、健常者111名に、直近1ヶ月間に、緑茶を何杯飲んだか聞きました。すると、週4杯以上と過3杯以下で、きれいに傾向が分かれました。過4杯以上飲む人には健常者が多く、過3杯以下ではうつ病L患者が多かったのです。

これまでの東北大学などの研究では、「緑茶を1日4杯以上飲む人にうつ症状が少ない」と報告されています。ところが、そんなに飲まない人々の中でも、緑茶をよく飲む人のほうがほとんど飲まない人に比べて、うつ病リスクが低いことが示唆されたのです。

では、緑茶のどの成分に、うつをおさえる作用があるのでしょう。緑茶の薬効成分として知られているのは、カテキン、テアニン、カフェインです。そのうち、うまみ成分のテアニンには、リラックス効果があることがわかっています。

実験用のネズミであるマウスに、テアニンを継続的に投与し、抗うつ作用があるかどうかを調べました。ビーカーにマウスを入れて泳がせ、じつとしている時間(無動時問)を計ります。テアニンを投与すると、この無動時間が明らかに減少しました。このテストは、強制水泳テストといい、抗うつ作用の有無を調べるオーソドックスな実験です。無動時間の減少は、意欲や元気が増したことを示し、抗うつ作用があると判断できます。

次に、テアニンのメカニズムを検討しました。マウスにテアニンを継続投与したところ、脳の海馬という場所にあるBDNFという物質が増加しました。

BDNFは、神経細胞が活動すると放出される神経栄養因子で、周りの神経細胞を元気にしたり、神経突起を伸ばしたり、シナプスという神経細胞の接合装置をふやしたりする働きがあります。つまり、神経細胞のネットワークを強固にするのです。うつ病患者は、海馬のBDNFが減少し、脳のネットワークが低下しています。もしも、テアニンの投与で脳のネットワークがふえたら、脳が活性化して、うつが改善するでしょう。

またテアニンは、アミノ酸の一つ、グルタミン酸とよく似た構造をしています。グルタミン酸は脳の情報伝達を担う物質で、神経を興奮させる方向に働きます。テアニンは、このグルタミン酸の受容体にくっついて、グルタミン酸の代わりに作用し、神経伝達物質のバランスを調整するのです。こうした働きを持つテアニンは、今、多方面から注目を浴びています。

テアニンは、お茶の木の根っこで作られ、先端にある葉まで上がっていきますが、途中で太陽の光が当たると分解し、カテキンの産生に使われます。しかし、玉露のように高価な緑茶は、日光を遮って栽培されるので、テアニンがうまみ成分として残っています。

したがって抹茶や玉露には、テアニンが豊富に含まれているのです。普通の煎茶にも、テアニンは残っています。玉露と比べて量は少ないですが、その分カテキンがふえます。カチキンはポリフェノールの一種で、緑茶の健康効果を代表する成分です。抗酸化作用が強く、高血圧やガン、購質異常症などの生活習慣病を予防する効果があるので、やはり有益な物質です。ちなみに、紅茶やウーロン茶には、テアニンは含まれていません。カチキンもかなり少なくなっています。
原料となる植物は同じでも、製造方法が異なるためです。私たちは、抗うつ作用の薬効を、今回はテアニンに求めましたが、カテキンやカフェインにもあるかもしれません。いずれにしても、緑茶をよく飲む習慣を持つようにすれば、うつ病を防げる可能性大なのです。
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