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2013/09/03

秋に急増する抜け毛・薄毛・白髪対策は「黒ごま」

ここ最近、抜け毛や薄毛・白髪といった髪の悩みは、老若男女を問わず、日本人に増えています。そうした人にとって注意しなければいけないのが、これから迎える秋です。

毛髪は、皮膚の外に出た「毛幹」と、頭皮の中に椒づいた「毛根」に分かれます。植物がしっかりと棋を張って地表に幹や枝を伸ばすように、毛根が丈夫でなければ毛幹も健康に成長できません。毛根の奥にある毛球には、毛乳頭や毛母などの組織があり、髪を作り出すために働きます。
毛乳頭には毛細血管が入り込み、毛髪はその毛細血管で運ばれた血液の栄養を取り込み成長します。

毛母には、髪の製造工場ともいえる毛母細胞があります。ここでは、毛乳頭から運ばれた栄養を受け取って細胞分裂をくり返し、毛髪を作り出しているのです。夏の強い紫外線が当たると、髪はパサついて、頭皮には炎症が起こります。すると、頭皮の奥にある毛母細胞が傷つき、毛髪の成長が阻害されてしまいます。

また、暑い夏は頭皮から皮脂が分泌されやすくなります。その皮脂が毛穴に詰まったり酸化したりすれば毛乳頭の血流が悪くなり、毛乳頭や毛母細胞に必要な栄養が行き渡らなくなります。暑い時期は食欲も減退しやすくなので、髪の成長に必要なビタミンやミネラル、たんばく質といった栄養も不足しがちになります。さらに、夏の強い紫外線は頭皮に大量の活性酸素を発生させます。活性酸素が毛根を傷つけると、毛髪の点い色素を作るメラノサイトという細胞の働きが低下し、白髪が増えてしまいます。こうしたさまざまな夏の悪影響が、秋に薄毛や白髪が増える大きな原図になっているといわれます。

こういった頭皮の悩みの解消に役立つと、最近注目を集めている食品があります。それが、黒ゴマです。ゴマには、黒ゴマ、白ゴマ、黄ゴマなどの種類がありますが、毛髪に必要な栄養が最も豊富なのが里ゴマなのです。ゴマの栄養成分は約半分が脂質で、残りはたんばく質、炭水化物、各種のビタミンとミネラル、食物繊維など。

このように、ゴマには脂質がたくさん含まれているため、本来は酸化しやすい状態にあります。それを防いでいるのが、黒ゴマに豊富な抗酸化成分です。まず、黒ゴマの点い種皮に含まれているアントシアニンという色素成分には、強い抗酸化作用があります。アントシアニンは、毛根を強くして育毛を促したり、髪を里くするメラニン色素の生成を促したりする働きがあります。

また、黒ゴマに豊富なビタミンEも、強い抗酸化作用を発揮します。さらに、ゴマには、ゴマ特有の成分であるゴマリグナンという抗酸化成分が含まれています。

ゴマリグナンはゴマに含まれるセサミン、セサモリン、セサモール、セサミノールなど、さまざまな種類の脂溶性(油に溶けやすい性質)抗酸化成分の総称。中でも、最も注目したいのが、セサミノールです。

セサミノールの抗酸化力は、病院の薬に匹敵するほど強いことが、実験で確かめられています。セサミノールはゴマ油に豊富に含まれていますが、黒ゴマ自体には少量しか含まれていません。しかし、黒ゴマには、セサミノールに糖の分子がついた配糖体(非糖質化合物が糖と結合してできた化合物)が大量に含まれています。このセサミノール配糖体が体内に入ると、腸内細菌の働きでセサミノールに変換されて血液中を巡り、毛髪の細胞を含めた全身の細胞を酸化から守ってくれると考えられます。

これらの抗酸化成分のほかにも、黒ゴマは、たくさんの栄養をバランスよく含んでいます。黒ゴマには、高品質なたんばく質やビタミン類をはじめ、カルシウム、リン、カリウム、マグネシウム、セレン、亜鉛、鉄などのミネラルが豊富。

中でも亜鉛と鉄は毛髪の成長に深くかかわる成分で、薄毛や白髪を強力に防ぐのです。このように、さまざまな栄養や抗酸化成分を含む盟ゴマは、髪の老化を防いでくれる格好の食品です。

とはいえ、里ゴマは小粒の食品なので、とれる量には限りがあります。1回に大量にとるよりは、大さじ1杯程度を毎日続けて食べるのがいいでしょう。黒ゴマを食べるときには、いってすりつぶすことが肝心。点ゴマの抗酸化成分は外皮の中に含まれていますが、ゴマの外皮はとても硬いため、そのまま食べると便として排出されてしまうからです。また、里ゴマに熟を加えると、抗酸化作用が高まるという利点もあります。市販のすりゴマやいりゴマは、日がたつにつれて香りや栄養価が落ちてしまいます。
食べるときに、そのつどゴマをするのが理想です。最近では、黒ゴマの成分を抽出した栄養補助食品も市販されているので、そういったものを利用するのもおすすめです。

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