2013/05/27

免疫力を上げる注目の食物繊維「βグルカン」

日本人に大腸ガンが急増したのは、食の欧米化と食物繊維をとらなくなったことが原因だというのは間違いないようです。
免疫力(病気から体を守る力)を強め、ガンを防ぎ治す栄養素として、食物繊維が注目を集めています。腸の中には、免疫力を担う白血球という免疫細胞が集まっています。ガン細胞や有害物質などの異物を攻撃するのは、顆粒球・リンパ球・マクロファージ(大食細胞)・NK細胞といった白血球の役目です。
一方、食物繊維の働きの中で重要視されるのが、腸の善玉菌を増やす働き。
腸内には、体に有益な働きをする善玉菌と、書をもたらす悪玉菌がすみつき、一方が増えれば一方が減るというように、縄張り争いをくり広げています。

このうち、善玉菌に含まれる多糖体という物質は、腸の白血球の働きを活発にすることが突き止められています。反対に、惑玉菌は白血球の働きを低下させてしまいます。食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになり、芸H玉菌を増やして白血球の働きを高めます。
その結果、免疫力が強化され、ガンの予防や改善に役立つというわけです。ところが、現代の日本人は、食物繊維をとる量が激減しています。以前の日本人は、和食の中で玄米や豆類・海藻などから食物繊維を十分に補給していました。しかし、食事が欧米化するにつれて肉や乳製品いった動物性脂肪の摂取が増え、また精米された白米を食べる習慣が根付いてきました。その結果、食物繊維の摂取量は減少の一途をたどると同時に、日本人にはガンが急増しているのです。

さて、食物繊維にはさまざまな種類がありますが、大別すると水に溶けやすい水溶性の食物繊維と、水に溶けにくい不溶性の食物繊維の2種類があります。

水溶性の食物繊維は果物や海藻・寒天などに多く含まれ、腸内の有害物質を包み込んで糀僻する働きがあります。一方の不溶性の食物繊維は、穀物やイモ、豆類などに多く含まれ、腸内の水分や不要物を吸ってふくらみ、腸壁を刺激して排便を促す働きがあります。
これらの食物織維は、腸内の悪玉菌のエサになる老廃物や腐敗物質を吸着して排出する一方、食物繊維自身が善玉菌のエサになります。その結果、ガンなどの病気から体を守る免疫力が強まるのです。さらに、最近になって、免疫力を格段に強める新型の食物繊維が注目を集めています。それが、水溶性食物繊維の一種である「βグルカン」です。

グルカンとは、ブドウ糖とブドウ糖がつながった多糖類の一種で、植物やキノコ、海藻、酵母、細菌などの細胞壁を構成する食物繊維のこと。
糖は、最小単位が一つの糖からなる単糖類、二つの単糖が結合した二糖類、三つ以上が結合した多糖類に分類されます。
多糖類の一種であるグルカンは、ブドウ糖のみの結合でできており、ブドウ糖が長い鎖でつながっています。

さらに、グルカンは構造上の違いにより、α型とβ 型に分かれます。そのβ型グルカンのほうが、ガンの予防や改善に役立つ新しい栄養として脚光を浴びているのです。
β グルカンが腸に届くと、腸の善玉菌のエサになり、善玉菌が増えていきます。すると、腸内の白血球の働きが活発になり、免疫力が強まると考えられます。β グルカンの働きはこれだけではありません。腸に到達したβ グルカンは腸壁にからみつき、その刺激によって白血球の一種であるマクロファージが腸に集まってきます。
すると、β グルカンがマクロファージの受容体(細胞膜にあるスイッチのようなもの)を刺激し、ほかの免疫細胞の類投球やリンパ球も活気づくのです。こうしてβ グルカンが白血球を刺激すれば免疫力がより強まり、ガンをはじめとする病気を防いでくれると考えられます。

ところで、β グルカンを生み出すものには、パン酵母や、キノコなどがあり、それぞれに研究がされています。黒酵母が生み出すβグルカンについて説明しましょう。
酵母とは、自然界の樹液や花の蜜、果物に付着して生育している単細胞生物のこと。そんな酵母の一種である黒酵母が

βグルカンを生み出すことに発見されたのは、今から30年以上前のことでした。黒酵母は、もともとはサトウキビに付着している菌です。
これを培養(育てること)すると、細胞の周囲にゼリー状の成分を生み出すことが発見されました。このゼリー状の成分がβグルカンです。その後の研究で新型の食物繊維であることが判明。
さらに、非常に水に溶けやすい性質を持ち、摂取すると体内に速やかに吸収されることもわかりました。崇酵母の生み出すβグルカンの働きについては、大学で研究が進められています。

βグルカン配合サプリなど。

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