2010/06/12

アルギン酸とは〔働き・摂取方法〕

生活習慣予防に役立つ水溶性食物繊維の『アルギンサン酸』についてその効果や働きについて。

アルギン酸とは?-昆布などのヌメリ成分
アルギン酸は、昆布やわかめ、ひじきなどといった褐藻類(海藻の一種で褐色の藻類)の細胞と細胞の間に存在しているヌメリ成分をいう。海藻に含有されるアルギン酸は、海水中に含まれる様々なミネラルと塩を形成。細胞と細胞の間にゆるやかなゼリーのような状態で満たしています。一方、藻類から抽出されたアルギン酸ナトリウムやアルギン酸カリウムは水に溶かすと粘度の高い液体になります。
なお、アルギン酸は1883年、スコットランドの化学者であるスタンフォードによって命名された物質です。第二次世界大戦にはアルギン酸向上の設立が促進。これにより海藻の研究も盛んに行われるようになりました。研究の結果、、現在では動脈硬化や高血圧、肥満などを予防する働きがあると期待されています。

アルギン酸の働き-生活習慣病、肥満や便秘を予防
アルギン酸は食品のの水分を抱え込んでゲル化する(ゼリー状になる)水溶性食物繊維です。これらは好ましくない物質が体内に吸収されるのを妨げ、便として排泄させるなど、健康維持に有益な働きをすると期待されています。
たとえば、アルギン酸ナトリウムの分子を小さくし、粘度を低くしてできている低分子アルギン酸は、コレステロールの吸収を抑制。動脈硬化の予防に役立ちます。
アルギン酸カリウムは胃酸の影響を受けると、胃の中でカリウムを放出。その後、小腸でナトリウムと結びつきアルギン酸ナトリウムとなって体外に放出されます。一方胃でアルギン酸から分離したカリウムは腸から吸収され、血液中のナトリウムを追い出します。つまりナトリウムを排出する作用があることから血圧上昇を抑制。高血圧が予防できるのです。さらに腸管内で高粘度のゲルが形成されると、栄養素の吸収がゆっくりに。アルギン酸は食べ過ぎも防ぐので肥満予防にも効果絶大です。また便をやわらかくしかさを増やしてくれることから腸のぜん動運動が活発になり便秘予防にもなるのです。
アルギン酸塩の特徴
種類特徴
アルギン酸
・水分を吸収し膨潤しやすいタイプのアルギン酸と非膨潤タイプのアルギン酸がある。
・熱に弱いため低い温度での保存が望ましい。
・水には溶けない
アルギン酸エステル
・アルギン酸の構成糖であるウロン酸のカルポキシルにプロプレングリコールをエステル結合させた誘導体
アルギン酸ナトリウム
・アルギン酸のカルポキシル基がナトリウムイオンと結合している形の中性塩。アルギン酸の中でも最も一般的。
・水やお湯に溶け、粘りけのある水溶液になる。
アルギン酸カリウム
・アルギン酸のカルポキシル基にカリウムイオンが結合した形の塩。
・水やお湯に溶け、粘りけのある水溶液になる。
アルギン酸カルシウム
・アルギン酸のカルポキシル基にカルシウムイオンが結合した形の塩。
・水には溶けない
アルギン酸アンモニウム
・アルギン酸のカルポキシル基にアンモニウムイオンが結合した形の塩。
・水やお湯に溶け、粘りけのある水溶液になる。


摂取方法-どんな食品に含まれているのか?
アルギン酸を多く含んでいる食品は海藻。緑藻、紅藻、褐藻に分類されその中でも昆布、わかめ、ひじきなどの褐藻類には豊富に含まれる。
またアルギン酸は食品の水分を抱え込んでゼリー状になるので、水分と一緒に摂取するのがおすすめ。わかめをみそ汁の具として使う習慣は理にかなっているということ。

1日の摂取目安量
アルギン酸の1日の摂取量目安はとくにきまってない。しかし不足すると血中コレステロール値や血圧、血糖値の上昇、体脂肪や体重の増加、便秘などになるため食物繊維の摂取量を目安にするといい。
男性…24~27g
女性…19~21g


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